小さな星がほらひとつ

ミッキーの気持ちの話

ミッキーが生きてた時に、よく破いた障子。

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家族がおるときには破らんの。

誰もおらんときに破いてた。

 

何回張り替えても破るから、しまいには一番下を張り替えんくなったおれんちの障子。

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 当時は繰り返しの破壊行為にオカンがミッキーを怒ったこともあったけど、いま改めてこの障子を見て思う。

 

これは人の言葉を喋られへんかったミッキーからの『寂しい』てメッセージやったんやな。

 

犬って人間に比べたら寝る時間多いし、日中も誰もおらんでも寝てるだけやろって勝手に思い込んでた。

 

でもそんなわけないわな。

 

起きてる時間も当然あるわけで、そんときに誰もおらんかったら、遊び相手おらんかったら、ふつうに寂しいわな。

 

なんでストレートに『寂しい』ってメッセージちゃうかって思われへんかったんや、って思うけど、おれはそんとき心の余裕がなかったんや。

 

だからメッセージに気づかず、自分の都合のいいように解釈してもーたんやな。

 

おれも必死で生きてたからそんときのおれを責めることは出来んけど、ミッキーはいろんなことを今でもこうやって教えてくれる。

 

おれらが生きてるこの地球は、資本主義という仕組みで回ってる。

その仕組みが続く限り、人はきっと心の余裕を待ちきれない。

 

心の余裕を持つためには、お金と時間から解放されなあかん。

 

流されるままの人生に決別し、人生の舵を切り、自分だけの道を進まなあかんねん。

 

おれは社会的に成功したいとか一切思わん。

でも、ミッキーが残してた障子のメッセージみたいに、大切な誰かが困ったときに、そのメッセージをありのままに真っ直ぐ受け取り、力になれる人にはなりたいと強く願う。都合のいい解釈せずに。

それがおれにとってのほんまに優しい人。

おれという人間自体が、おれの大切な人たちにとって、実家のようにいつでも帰る場所(人)になりたい。

 

遠慮なく関われて、

遠慮なく頼りにできる存在でありたい。

 

ミッキーありがとうな。

メッセージに気づけんとごめんな。

ほんまに賢い人って、ほんまの成功者って、自分にとって大切なものがなにかを知ってて、それを失う前から大切に出来る人やと思う。

 

お前が教えてくれたことを胸に、お前の分まで楽しんで生きるわな。